歩く1分で、足の裏が地面に乗っているかどうか。

走りの1分より、こっちを見たほうが長い距離は持つ。

『24時間テレビ49』のチャリティーマラソンで、星野真里さんは30日正午過ぎに57キロを通過した。中継では、1分走って1分歩く形で無理なく続けていると伝えられ、その後に休憩所でアイシングを受ける様子も出た。

距離や番組の進行は材料まで。ここから先は、長い時間を動かすときに、歩く側をどう使うかの話にする。

1分走って1分歩くときに崩れるのは走りではない

連続で走ると先に壊れるのは心肺だけではない。着地が浅くなり、膝が内側に入り、肩が耳に寄る。その状態のまま「まだいける」で次の1分を踏むと、歩く1分が休息にならない。

歩く1分を、ただ速度を落とす時間にすると、崩れた姿勢のまま前進するだけになる。足は動いているが、地面に体重が乗っていない。かかとが流れ、骨盤が後ろに残る。次の走りは、その崩れた位置から始まる。

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歩く1分は休息ではなく接地のやり直し

今回見る一点は、歩く1分目の接地だけ。歩幅を広げる必要はない。先にかかと、すぐ足裏全体、最後に母指球へ体重が抜けるか。この順が残っているなら、歩きは回復になっている。かかとが擦れたまま、つま先だけで送っているなら、その1分は休めていない。

フルコンの打ち込みでも似たことが起きる。連続で踏み込むと、3本目から前足の乗りが浅くなる。間を「止まって息を整えるだけ」にした人は、次の1本も距離が戻らない。その場で一度、足を置き直して膝の向きを戻した人だけ、次の踏み込みが元の長さに近い。

長い距離の歩き1分も同じ役割になる。止まらなくていい。速く歩かなくていい。次の走りのために、足裏を乗せ直す。

長距離の歩き混じりで残したいのはペースではない

1分走・1分歩は、速さの工夫というより、フォームを一回ずつ切り直す工夫に近い。走りの1分で多少崩れてよい。問題は、歩く1分でそれを戻せるかどうか。

戻す場所は肩でも表情でもない。足だ。接地が戻ると骨盤の位置が戻り、呼吸の幅が戻る。逆に、歩きで肩だけ下げようとしても、足裏が乗っていなければすぐ上がる。

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試すのはこれだけ。駅のホームでも、短いJogのあとでもいい。歩き始めて最初の20秒、かかと→足裏全体→母指球の順を確認する。歩幅は普段のまま。視線は5〜6メートル先。20秒で足裏が乗る感じが戻らなければ、その歩きは休めていないので、もう10秒だけ同じ確認を足す。

長い時間を動かすときに先に見るのは、気力でもペース表でもない。歩く側で、足が地面に乗っているかどうか。そこが残れば、次の1分はまだ使える。