超高校級FWの0試合退団 表情に宿る“忍耐の本音”

正直、ニュースを見た瞬間に胸がざわついたんですよね。19歳の怪物と呼ばれたFWが、英クラブで0試合のままベルギーへ飛び移る。華やかな「超高校級」の称号が、いきなり厳しい現実にぶつかった瞬間。私は筋トレ25年、フルコン空手で組手を続けてきた人間として、その表情の奥に隠れた“本音の忍耐”が気になって仕方なかったんです。


事実の整理

日章学園時代に“超高校級”と騒がれた19歳FW・高岡伶颯選手。2025年3月にイングランド2部サウサンプトンへ加入したが、トップチームでの出場はゼロ。昨シーズンはフランス3部ヴァランシエンヌへレンタルで16試合3ゴールを記録するも、U-19日本代表のウズベキスタン遠征で足を骨折しシーズンを終えた。そして7月31日、ベルギー2部パトロ・アイスデン・マースメヘレンへの完全移籍が発表された。クラブは「電光石火のスピードを誇る若き日本人FW」と紹介し、監督も「攻撃に深みをもたらしてくれる」と歓迎した。#高岡伶颯 #超高校級

超高校級FW高岡伶颯が攻守で示した凄み。日章学園で培った“技”や ...
ここからが本当の話です。数字だけ見れば「失敗」や「厳しい現実」と片づけられがち。でも私は、彼のこれまでの道のりを追ううちに、別のものを感じ取ったんです。

高校時代、165センチの小柄な体で相手DFを置き去りにするスピード。選手権でのハットトリック、U-17W杯での4ゴール。あの頃の写真を見ると、目が笑っていても、肩の力が微妙に入っているんですよね。まるで「まだ足りない」と自分に言い聞かせているような、静かな緊張感。武道をやっている人間ならわかるはずです。組手の前に、相手の呼吸を読む瞬間の、あの微妙な身体の硬さ。

実際、私も道場で似た場面を思い出したんです。数年前、後輩の組手で相手のガードを崩しすぎて、逆に自分の軸が崩れた瞬間がありました。勝ちたい一心で前に出すぎて、相手の目の端に浮かんだ「余裕の光」を見逃した。試合後、その後輩が「ソフトマッチョさん、肩が少し上がってましたよ」と小声で教えてくれたんです。あのときの身体感覚が、今も残っています。焦りは、必ず仕草に出る。

高岡伶颯がファン投票のクラブ月間MVPを受賞!! バランシエンヌも ...

サウサンプトンでの0試合。これは単なる不運じゃない。クラブ側も昇格を最優先にし、若手育成の優先順位が下がっていたという現地報道もあります。でも高岡選手自身は、フランスでの3ゴールを「悔しい終わり方も、俺を際立たせるための演出」とインスタで綴っていたそうで。この言葉の裏にある表情を想像してみてください。カメラに向かって笑顔を作りながらも、口角の端が少しだけ引きつっているような、あの人間らしい揺らぎ。

筋トレを25年続けていて、あるとき気づいたことがあります。ベンチプレスで限界重量に近づいたとき、フォームを根本から修正せざるを得なくなった時期がありました。バーが胸につく瞬間に「もう無理」という声が頭の中で響く。でもそのとき、ゆっくり呼吸を整え、肩甲骨を寄せ直すと、急に重さが「味方」に変わるんです。あの感覚と、彼の移籍は重なる気がする。大きな舞台で出られない時間が、フォームを修正する時間だったのかもしれない。

ベルギー2部という選択。V・ファーレン長崎から来たMF笠柳翼選手がすでにいるチームで、出場機会を優先した。ファンの反応を見ても「今は試合に出ることが大事」「ステップアップのいい選択」という声が多い。でも私は、業界の人間関係の機微も感じます。サウサンプトンに菅原由勢選手や松木玖生選手がいる中で、若手が「自分の場所を探す」決断をした。先輩たちを超えたいという本音と、現実を直視する冷静さ。このバランスが、19歳の彼からすでににじみ出ている。

似た事例を思い浮かべると、過去に高卒で欧州へ飛び出した選手たちも、最初は同じ「0試合の壁」にぶつかってきた。でもそこから這い上がった人たちは、必ず「表情が変わった」瞬間があるんです。目の奥の焦りが消えて、静かな炎に変わる。高岡選手の場合、日章学園で主将としてチームを引っ張った経験が、きっと今も身体に染みついているはずです。

以前、このブログで書いた「若手アスリートのメンタルが崩れる瞬間と、武道で学んだ守り方」の記事でも触れましたが、大きな期待を背負った選手ほど、仕草に「守り」が出やすい。高岡選手の場合、スピードという武器があるからこそ、焦らずに「待つ力」を身につけるフェーズに入ったんだと思います。

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正直なところ、私は彼のこれからの表情が楽しみで仕方ない。電光石火のスピードは変わらない。でも今は、そのスピードに「忍耐」という重みを乗せようとしているはずです。組手で相手の呼吸が変わるのを待つように、試合に出る機会を、自分の身体で掴み取る。それができたら、次のステージは自然と開けてくる。

あなたはどう思いますか? この移籍を「厳しい現実」とだけ見るか、それとも「本物の挑戦の始まり」と見るか。コメントで教えてもらえると、嬉しいです。私もまた、彼の次の仕草を注意深く見ていきたいと思います。

このテーマに関連して、若手が「出られない時間」をどう乗り越えるかを考える人にとって役立つかもしれない本として、メンタルと身体の回復を扱ったものを挙げておきます。

『アスリートの心を鍛える メンタル・タフネス』(推薦書)

似た経験を持つ人にとって、静かに読み進められる一冊です。