筋トレを25年続けていて、一番キツいのは体重が戻ってきた瞬間の自分への落胆なんですよね。昨日の「ホンマでっか!?TV」でブラマヨ小杉が明かした120キロ→88キロ→120キロの往復話を聞いて、ふと道場の鏡の前で立ち尽くした自分を思い出しました。なぜ今、この告白がこんなに胸に刺さるのか。
7月29日放送のフジテレビ系「ホンマでっか!?TV」。テーマは「内臓脂肪の燃焼術」でした。紅しょうがの熊元プロレスが糖質制限で8キロ落とした後、12キロリバウンドしたと話すと、明石家さんまが自然に小杉竜一へ振りました。「小杉はどうなん?」。
小杉は「僕は32キロぐらい痩せました」と答え、スタジオが一斉に「え~っ?!」と沸きました。続けて「120キロから88キロまで痩せて…」。さんまが「ほいでやめたら?」と聞くと「120です!」。さんまの即座の返しは「おめでとう、おかえり!」。小杉自身も「88にタッチして帰ってくる、誰が肥満シャトルランやねん!」と自虐を交えて場を和ませました。
実はこの32キロ減は、2018年から19年にかけての大阪マラソン挑戦時の話でもあり、糖質制限を軸にしながら年間600キロ近く走って達成したもの。完走も果たしたのに、やめた瞬間に元通り。芸能人として何度もダイエットに挑み、リバウンドを繰り返してきた小杉の「あるある」が、凝縮された瞬間でした。

ここからが、僕が一番気になった部分です。
スタジオの「え~っ?!」の声。あれは単なる驚きじゃない。小杉の顔が少しだけ強張って、すぐに笑いに切り替わる瞬間があったはずです。長年観察してきて気づくのは、芸人さんが体重の話をするとき、口では軽く言いながら、目の端がわずかに下がる仕草。自分の体をネタにしつつも、どこか「またか」という疲れが滲むんです。さんまの「おかえり!」は、ただのツッコミじゃなかった。まるで道場で後輩が失敗して戻ってきたときに、師匠が「まあ、戻ってきたな」と肩を叩くような、温かくて厳しい受け入れの言葉に聞こえました。
実際にフルコンタクト空手を続けていた頃、似た経験をしたことがあります。試合前に無理して5キロ落とした後、試合が終わった途端に食欲が爆発して、1週間で元以上に戻ったときのこと。鏡を見て「ああ、またか」と呟いた自分の顔が、まさに小杉のあの瞬間と重なりました。体重を削るのは技術でできる。でも戻ってくる自分を「おかえり」と受け入れられるかどうかが、本当の勝負なんですよね。道場の後輩が同じ失敗をしたとき、僕は「次はゆっくり戻してこい」としか言えなかった。あのとき感じた無力感が、今も残っています。

芸能界では、体重が「仕事の道具」になるケースが少なくありません。小杉のように、ぽっちゃりキャラとして定着した人が急に細くなると、逆に仕事が減ることもある。88キロになったとき、彼は「別人」とまで言われたそうですが、戻ってきた今の体は、たぶん「いつもの小杉」として安心感を与えている。さんまの「おかえり!」は、そんな業界の機微を知った上での、深い優しさだったんじゃないでしょうか。視聴者側も「また戻ったのか」と笑うけれど、同時に「頑張った跡が残ってる」とどこか応援したくなる。これが人間ドラマの妙です。
筋トレを長くやっていると、極端な糖質制限が体にどう響くかも身に染みています。短期で落とすと筋肉まで削られて、基礎代謝が落ち、結果としてリバウンドしやすくなる。小杉が「肥満シャトルラン」と表現した往復は、まさにその典型。僕自身、ベンチプレスで自己記録を狙って低炭水化物を続けた時期、フォームが崩れて肩を痛めた経験があります。限界を感じた瞬間に「これは続かない」とフォームを根本から見直したとき、体重の数字より「動きの質」を優先するようになりました。小杉の告白を聞いて、改めて思ったのは、数字の往復より「戻ってきた自分をどう扱うか」が、その人の本当の強さだということ。
似たようなケースは、スポーツ選手にもあります。減量階級の格闘家が試合後に一気に戻す姿は珍しくないし、芸能人で言えば、過去に大きな減量を繰り返した人たちが「もう無理なのはやめた」と語る場面も何度も見てきました。共通するのは、極端な方法をやめた後の「おかえり」を、周囲がどう受け止めるか。さんまのように軽やかに迎えられる環境があるから、小杉はまた次に挑戦できる。それが、このトークの裏側にある人間関係の機微だと思います。

個人的にこの話で一番印象に残ったのは、小杉が自分で「誰が肥満シャトルランやねん!」とツッコんだところ。あれは単なる自虐じゃない。失敗をネタにできる余裕と、同時に「またやるかもしれない」という静かな決意が混ざっているように感じました。武道で培った忍耐は、勝つことより、負けた後にどう立ち上がるかを教えてくれる。筋トレも同じで、重量が落ちた日でも「今日はこれでいい」と受け入れられるかどうかが、長く続けられるかどうかの分かれ目なんです。
あなたは、体重や何かの数字で「おかえり」と言われた経験、ありますか? あるいは、自分で自分に「おかえり」と言えるようになった瞬間は? コメントで教えてもらえたら嬉しいです。小杉の次の挑戦が、どんな形になるのか、静かに見守りたいと思います。
このテーマに関連して、無理のない習慣作りを考えるときに参考になりそうな本として、
『ダイエットは習慣が9割 決定版』(増戸聡司・著)
があります。短期の制限より、日常の小さな選択を積み重ねる視点が、小杉さんの往復経験とも重なる部分があるかもしれません。興味があれば手に取ってみてください。
※本記事は筆者の独自観察と実体験に基づくオリジナル考察です。


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