初対面からたった3カ月で結婚を決めた夫婦が、最近ぽつりと語った婚活の裏側。「消化試合みたいなキツいお見合いもあった」と笑いつつ、「人を頼るのもスキルなんだよ」とサラッと言ったその一言が、妙に胸に残ったんですよね。マッチングアプリのスワイプ疲れが広がる今、なぜ伝統的なお見合いがじわりと見直されているのか。筋トレ25年・フルコン空手の視点から、二人の表情の機微と人間ドラマを読み解いてみました。

は?」「ぷっちーん!!」マチアプ相手から次々届く“メッセージ”に ...

最近よく耳にする「マチアプ疲れ」。スマホを開くたびにいいねが飛び交い、メッセージのテンポに追われ、会っても「次どうする?」の空気が続く。そんな消耗感から、結婚相談所のお見合いに流れる人が増えているという話を、あちこちで聞くようになりました。その流れの中で、初対面から3カ月で結婚を決断した夫婦が、リアルを告白したニュースが目に留まったんです。

二人はお見合いで出会い、すぐに「この人だ」と感じたそう。ただ、道のりは平坦じゃなかった。すでに気持ちが固まりつつある中で、予定されていた他のお見合いを「消化試合」のようにこなさなきゃいけなかった時期もあった、と。形だけの時間に感じるキツさ、相手への申し訳なさ、自分の心の揺らぎ。それでも最終的に「人を頼るのもスキル」と気づき、相談所のスタッフや親しい友人の言葉を素直に受け止めて、スピードで決断したという。

この「頼る」という言葉が、僕にはすごく響きました。フルコン空手を長くやってきて、組手で一番痛いのは、実は自分一人で抱え込んだときなんです。

道場で後輩と組手をしていたときのこと。相手が急にガードを崩して飛び込んできて、僕は反射でカウンターを当てた。でもその瞬間、後輩の目が少し揺れていた。痛みより「負けた」というショックの方が強そうだった。普段なら「もっと腰を落とせ」と指摘するだけなんですが、その日は「今の飛び込み、勇気あったよな。次はタイミングを一緒に考えよう」と声をかけて、練習後に軽く飯に誘った。すると後輩が「先生、助けてもらってよかった」とポツリ。あれから彼は明らかに動きが変わった。自分で全部解決しようとするより、周りを頼ることで呼吸が深くなったんだと思います。

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この夫婦の告白を聞いていて、似た空気を感じたんです。お見合いの場で「消化試合」と感じるキツさって、相手の表情や仕草から本音が漏れてくる瞬間があるはずです。目が合わない、肩が少し内側に入っている、笑顔のタイミングが遅れる――そういう微細なサインを、二人はきっと敏感にキャッチしていたんじゃないか。でも、それを一人で「自分のせいだ」と抱え込まず、「この状況、どう思う?」と相談所の人や信頼できる誰かに聞けるようになった。それが「人を頼るスキル」なんだと思います。

マッチングアプリの世界は、基本的に一人で完結しがちです。スワイプもメッセージも、判断も全部自分。だから疲れが蓄積しやすい。一方、お見合いには「間」がある。仲人さんやカウンセラーが間に入り、プロフィールの裏側を少し補足してくれたり、デート後のフィードバックをくれたりする。この「間」が、実は人間関係の機微を育てる土壌になる。芸能界を長く観察していても、長く続くカップルほど、最初から全部自分で抱え込まず、周囲の「見えない支え」を上手に使っている印象があります。

筋トレでも同じことが起きます。ベンチプレスで限界に近づいたとき、スポッターが「あと一回!」と声をかけてくれるだけで、バーが不思議と軽くなる瞬間がある。フォームが崩れているのを指摘されて初めて「ああ、ここを意識すればよかったのか」と気づくこともある。一人で黙々とやるのがカッコいいと思っていた時期もありましたが、25年続けてきてわかったのは、頼れる相手がいる環境の方が、結果的に自分の限界が伸びるということ。

この夫婦が3カ月という短期間で決断できた背景には、きっと「頼ることを恥ずかしがらない」姿勢があったんじゃないか、と想像します。お見合いで感じた違和感や、消化試合のような時間のしんどさを、素直に誰かに話した。その過程で、相手の表情の奥にある「本気度」や「優しさ」をよりクリアに見られるようになった。武道で言うところの「間合い」を、二人で一緒に測り始めたような感覚です。

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今、マチアプ疲れからお見合いへ回帰する人が増えているのは、単に「効率」だけが理由じゃない気がします。効率を超えて、「人と人の間に生まれる呼吸」を取り戻したいという、静かな欲求があるんじゃないでしょうか。アプリの画面では見えない、肩の力の抜け方や、言葉の間の沈黙の質。そういうものを大切にしたい人が、じわじわと増えている。

僕自身、道場で長く人と向き合ってきて思うのは、本当に強い人ほど、一人で全部を背負おうとしないということです。弱さを見せて頼る瞬間に、逆に相手との信頼が深まる。この夫婦の告白は、そんなシンプルな真理を、婚活という場で改めて教えてくれた気がします。

あなたは、婚活や人間関係で「人を頼る」ことに抵抗を感じた経験はありますか? それとも、頼れた瞬間に何かが変わったエピソードがありますか? よかったらコメントで教えてください。同じようにマチアプ疲れを感じている人の声も、きっと誰かの励みになると思います。


このテーマに関連して、メンタルの立て直しや「頼る力」を考えるときに役立ちそうな本として、武道の呼吸法や人間関係の機微を扱ったものを参考までに挙げておきます。
『勝つための呼吸法』(横山雅巳) ― 組手や日常生活で「間」を意識するヒントが詰まっています。
『弱さをさらけだす勇気』(ブレネー・ブラウン) ― 頼ることの本質を、温かく掘り下げた一冊です。